座敷童子のお話

WordPressに移転してから最初の記事は座敷童子について書きます。座敷童子の伝説はなぜか東北に多いですよね?2009年に火事で全焼した緑風荘、菅原壮、山形のタガマヤ村などが有名ですがそれには悲しい理由があるのです。

座敷童子は妖精の仲間に入ります。妖精になる前の元々の霊は飢饉や貧しさから間引きされたり生まれてすぐに亡くなった子供達の霊です。座敷童子の実態は集合した赤子の霊から変化した妖精です。したがって寒さが厳しく歴史的に飢饉が多数発生していた東北地方に多く発生したのです。現代の飽食の時代には想像出来ないと思いますが数々の天災や戦乱に見舞われた日本の歴史は古代から近代までは飢饉の歴史でもあります。記録に残っているだけでも応仁の乱が発生した当時の都であった京都近辺では戦で農村や田畑が荒らされたり武士同士の激しい兵糧の調達で食糧難による大飢饉が発生し貴族、武士以外の庶民は多数餓死しています。また鎖国をしながら農業生産力がとても脆弱だった江戸時代だけでも天候不順や火山の噴火により寒冷地の東北地方を中心に寛永、元禄、享保、宝暦、天明、天保と次々と大飢饉が発生し多数の餓死者を出しています。また記憶に新しいところでは無謀な太平洋戦争の敗戦後の日本でも食料難により多数の幼い子供が餓死しています。私の叔父もこの時期に生まれてすぐに餓死しました。作家の野坂昭如さんの実体験をもとにした小説の「火垂るの墓」はジブリ映画にもなりましたが当時の悲惨な現実をリアルに描いていました。

座敷童子は一見成仏していない悪霊のように見えますが全く違っています。地上に恨みや想いを残し成仏出来ない悪霊との違いはとても魂が純粋で無邪気な事です。彼らは生まれてすぐに飢饉の食糧難で亡くなった為に人間の修行に嫌気が差して輪廻転生の法則から外れゆっくりと魂を進化させながら人里を守る妖精の修行を選んだ霊達なのです。彼らはお役目を与えられた場所である人里を豊かにして美しい環境を守るお役目を神様から与えられています。同じ妖精の仲間である天狗様が戦乱の世に嫌気が差して山に籠り激しい修行や断食で命を落とした後で人間の修行から外れて山を守る妖精のお役目を選んだのにとても似ています。妖精なので彼らは植物や動物を成長させたり発展させるような不思議なパワーを持っています。彼らの現れる宿に宿泊する人が幸運になるのはその為です。それなのに座敷童子は元々子供の霊なのでとても無邪気であり自分と遊んでくれる優しい大人や子供がとても大好きで持ち場の人里に滞在している間はじゃれてついて一緒に歩いていたりします。例えて言えばポケモンみたいな感じでしょうか?座敷童子はこのように自分を可愛がってくれる人や自分の持ち場である人里を豊かにしたり里をキレイにしてくれる人々には幸運をもたらします。逆に冷たい人間や興味本位だったり単に現世ご利益だけを願うような強欲な人間が彼らの人里に行くと嫌われてマイナスの祟りをもたらし災いが起きます。

座敷童子は東北地方に一番多いのですがもちろん他の地方にも飢饉はあったので多数存在しています。彼らはピュアで感動しやすいのか美しい植物がたくさんあったり動物を飼っている優しい人間が住む家が大好きでありよく住み付くようです。もし座敷童子を呼びたいときは庭に花を植えたり部屋に生花や観葉植物を置いたり動物を飼うといいでしょう。

花画像1猫画像大ちゃん

また好奇心旺盛なので珍しい物を作ったり売ったりしているお店や職人さんのいる工房などにもよく現れます。ちなみに私の住んでいるマンションの部屋にも座敷童子は現れています。この座敷童子が出現するお陰で誰もいないのに勝手にドアを開けたり不在中にテレビや照明のスイッチを付けたりするイタズラはしょっちゅうです(笑)その為かこちらに訪れる占い鑑定に来るお客様には不思議と幸運をもたらすようです。こちらに鑑定に来た後で結婚が決まったり独立して仕事で成功したりしているお客様から次々と喜びの声をいただいているのは環境を整える風水的な効果だけでなくこの部屋に住む座敷童子のお陰なのです。

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