一之宮貫前神社に行った後はせっかく富岡に来たので世界文化遺産に申請中で話題の富岡製糸工場跡を見学しました。
明治初期にフランス人技術者の指導で作られた富岡製糸工場は良質な生糸を生産し海外に輸出して外貨獲得に貢献しました。金銀以外に価値のある輸出品が少なかった新政府にとって江戸時代末期の飢饉や戊辰戦争で荒れ果て危機的な日本経済を建て直す契機になった歴史的な遺産です。構内の展示物もなかなか興味深いです。
繭を乾燥し保管していた倉庫はフランス人技術者が設計して日本の職人達がコラボして作った美しくかつ精巧な建物です。
関東大震災、埼玉地震、東日本大震災などでかなり揺れても煉瓦が一つも外れなかったそうです。フランス人技術者の設計の素晴らしさと日本の建築職人の技術力の高さには驚きです!
こちらは昭和62年まで生糸を生産していた現代でも最新型の製糸機械です。残念ながら海外の安い生糸に押されて生産中止に追い込まれ富岡製糸場の実働工場としての長い歴史は終わりました。かって安い労働力で欧米の生糸産業を圧倒した日本の生糸産業が逆に新興国の安い労働力を生かした生糸産業に駆逐された訳です。歴史はくり返しますよね?さてこの富岡工場の敷地内を霊視すると馬の霊が3体ほどいます。この馬達は工場で輸送や交通手段として使われていたようです。構内に住んでいたフランス人技術者家族や日本人の女工さん達に可愛がられていて楽しかったようで(笑)天国からよく遊びに来ています。後はこの土地に歴代の優秀な経営者達の念が強く残っています。これから独立を考えている方や経営されている方に経営者としてのパワーや閃きを与えるのでぜひお勧めです。ぜひ訪れて見学しましょう。