天狗様のお話

今回は自然霊の中でも人間に一番近くて遠い存在の天狗様について解説します。

天狗様は他の自然霊とは異色の存在で日本の神々の計画では予定外に発生した存在です。元々人間として産まれたが修験道の山伏(行者)や密教の僧侶で山岳修行により法力(超能力や霊能力)を身につけたいと願い断食や過酷な修行で命を落とした魂が人間の霊界に還る事を拒否して山を守る目的で自然霊の仲間入りをした存在です。天狗様が多く発生した時代は平安から江戸時代ぐらいまでで明治以降は天狗界に入る魂は激減しています。天狗様に限らず自然霊の頂点に立つ神様は荒神と言われるスサノウノミコト様であります。勝手に人間の魂が願っても天狗界には入れずスサノウノミコト様の許可が必要です。私はこの考え方に反対なのですが天狗界には人格はあまり関係なく法力が優秀なら許可されるようです。したがって天狗様は己の法力を過信し傲慢な魂が多いので傲慢な人間を「天狗になった」と例えるのです。

彼らが天狗界に入った原因は封建社会が確立して身分差別が発生し自由と平等が奪われたり戦乱の世の中で俗世が嫌になり法力を身につけて困難な時代を乗り切ろうとした事です。したがって天狗様は人間社会に対してネガティブな感情を持っており時には人間の自然開発を阻止するような行動をします。むやみに山や森を開発し自然を破壊する者には天狗様は容赦しないでしょう。いわゆる山の神の祟りを起こします。場合によっては人間の命も法力で奪う事もあるので要注意です。

このように天狗様は敵に回すと恐い存在ですが神界の最低限の良識はあるので人間の生活に必要な開発に対しては理解があり時には協力もします。

(余談ですが難工事だった黒部ダムの工事は工法が未熟なのに工事計画に無理がありそのまま工事すると大事故を起こして多数の作業員の命が奪われる為に周辺に住む天狗様120体が法力で崩落を防ぎ工事を完成させました。)

山を崩し工事をする場合は必ず大規模な地鎮祭を行いこの工事が人間社会に必要だと天狗様や龍神様に訴える必要があります。そうすれば天狗様は工事関係者の守護神になるでしょう。ちなみに私が山に行ったり天狗様の縄張りで仕事をすると法力の技比べを仕掛けるので大変困ります…

ただ私の指導霊の一人が彼らの崇拝する役小角様なので彼が登場すると逃げてしまうのでいつも対決しないで済んでいます。役小角様は修験道の創始者で天狗界の頂点にいる神様です。呪術に長けているのでこれからも悪霊を除霊し妖怪を倒してくれる頼もしい存在です。現代では安倍晴明様のが有名ですが霊能力や呪術だけで言えば役小角様が日本の歴史上最高だと思います。皆様も山に入るときには天狗様への挨拶と山をゴミなどで汚さないように注意して下さいね?

 

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