河童のお話

※この記事は2020年7月1日の取材です。出掛けるときは現在の観光情報を確認して下さい。

久しぶりに妖精シリーズの記事を書きます。今回は漫画やアニメでも人気の河童のお話です。私の住んでいる地元栃木でも河童の姿は見かけないので岩手県の遠野市に行ってみました。

今回は前日宿泊していた北上から東北本線で花巻駅まで行き釜石線に乗り換えて遠野駅に向かいました。幸い天気も良くて列車の車窓からの景色は自然豊かでとても癒されました。ディーゼルエンジンの気動車は以前地元の烏山線でも走っていましたが今はEV車に切り替えてしまったのでとても懐かしくて快適でした。

遠野駅に着きましたが新型コロナウイルス感染の影響で観光客は激減していました。今回は河童さんの取材なので早速かっぱ淵に向かいます。レンタサイクルもありますが遠野駅からはかなり距離がありますのでタクシーを呼んで利用しました。タクシーを降りて少し歩くと常堅寺があります。この寺は室町時代の創建で河童がお寺の火事を消したという伝説があります。まずお寺に参拝してみました。霊視して驚いたのはこちらには救世観音様がおられます。とても慈悲深い観音様で参拝すると頭を撫でてくれて地上の穢れを落としてくれます。今回は河童さん目的で来ましたがいいお寺に出会いました。このお寺の裏にある抜け道を歩くときれいな小川が流れていてカッパ淵に着きます。カッパ淵周辺の波動はとても気持ち良くてパワースポットになっていました。この場所にいるだけで浄化されてとても元気になりました。

ここでも霊視して河童さんの姿を探しました。川にもお堂にも気配は無く小川周辺を少し歩いてみました。すると小さな橋の下に隠れていました。

私がコンタクトした河童さんはとてもシャイで人間が来ると恥ずかしくて隠れてしまうようです。テレパシーで話を聞くとどうやら河童さんの成り立ちは座敷童子さんと同じなのです。以前の「座敷童子のお話」でも詳しく書きましたが東北は寒冷の地で食料事情が悪かった歴史があり飢饉が何度も起きてたくさん子供が飢え死にしたり産まれた子供を食べさせていけないからと間引きしていました。柳田國男氏の「遠野物語」にも出てきますが遠野地方には食い扶持を減らす為に家から老人を捨てる山もありました。かっぱ淵の隣にある常堅寺にも飢え死にしたり間引きされて子供がたくさん埋葬されたようです。それで寺には救世観音様が供養の為におられるようです。ほとんどの子供の魂は天国に帰りましたが一部の子供の魂は過酷な人間の修業を諦めて穏やかに魂が進化する妖精になる道を選びました。村や家を守るお役目についたのが座敷童子さんで沼や川を守るお役目についたのが河童さんです。ちなみに河童さんも座敷童子さんと同じく妖精のオーラが出ておりコンタクトすると幸福な事が起きます。

河童さんによると江戸時代までの日本人は心が純真で信仰深いので大人でも河童さんの姿が見える人がいたようで一部の人々と定期的に交流があったようです。河童さんは元々子供の魂が集まって発生したのでいたずら好きらしくいろいろな伝説はそこから発生したようですね。現代では3才以下の幼児しか自分達の姿は見えなだろうと言っていました。河童さんは姿はユーモラスですが川や沼を守る妖精なので妖術を使います。川や沼を汚したりゴミを捨てると祟りを起こしますので要注意。足を水に入れてなくても水に引き込まれたり落とされたりします。素敵な救世観音様と河童さんに感謝してお別れして近くにある古い南部家屋を改造して作った「伝承園」に行きました。残念ながら新型コロナウイルス感染の影響で施設の一部しか解放しておらず。食堂もお休みでした。こちらで少し休憩してからタクシーで遠野駅に戻り地元に帰りました。

取材して河童さんと交流した感想ですが東北地方の過酷な気候で発生した妖精達が現代では貴重な自然を守り現代の人々にもパワーを授けてくれています。遠野は毎日忙しくストレスを感じて生きている現代人にはぜひ訪ねて欲しいスポットなのでお勧めです。

※カッパ淵アクセス

遠野駅から岩手交通バス土淵線で約22分「伝承園」下車徒歩約5分

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